その知と歩もう。三菱総合研究所

豊かで持続可能な未来を目指し、研究・提言からコンサル、ITサービスまで手がけるシンクタンクです。暮らしやビジネスのさまざまな課題と向き合い、その問いに答える「知」を分かりやすく伝えます。みんなの知がつながり、ともに考えていける場所へ。

その知と歩もう。三菱総合研究所

豊かで持続可能な未来を目指し、研究・提言からコンサル、ITサービスまで手がけるシンクタンクです。暮らしやビジネスのさまざまな課題と向き合い、その問いに答える「知」を分かりやすく伝えます。みんなの知がつながり、ともに考えていける場所へ。

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はじめてのnote|シンクタンクの「Why」と「How」を分かりやすく伝える

「その知と歩もう。」にようこそ、三菱総合研究所の公式noteです。 三菱総研、MRIとも呼ばれるシンクタンクですが、何をしている会社なのか?あまり知られてないのが実情です。新聞かテレビで名前を見たことある気がする…なんとなく、堅くて難しいことをやっていそうなイメージかもしれません。 noteでは三菱総研の仕事がどう社会と接点を持っているかを、より多くの人に分かりやすい切り口でご紹介したいと思います。事業テーマの幅が広く、色んな研究員やコンサルタントがいる会社ですが、すべて

    • 三菱総合研究所の未来読本「フロネシス その知と歩もう。」のご紹介

      三菱総合研究所の未来読本「フロネシス」最新刊25号が発売中です! 混迷の時代。いま、「知」の力があらためて問われています。生成AIがどんなに進化しても、課題自体を定義し、解決策として政策や事業を行うには「人間の創造性」が欠かせません。 本書では、農業生産力の強化、医療・介護制度の維持や再構築、大規模地震の発生リスクなど、さまざまな課題に向き合う「知」の現場、社会課題解決の最前線をご紹介します。山口周さん、落合陽一さんとの対談も!ぜひ、ご覧ください。 試し読み・ご購入はこ

      • 「宇宙ビジネス」が身近になる時代、私たちの暮らしと重なるところ

        「宇宙旅行に行ってみたい」「宇宙人に会ってみたい」…こんなことを考えたことはありませんか?宇宙は昔からロマンの対象で、小説や映画、アニメなど、宇宙を舞台にした作品はたくさんあります。そんなSFの世界を現実にするように、いま「宇宙ビジネス」が活性化しています。その背景を探りながら、地球に暮らす私たちとのつながりを考えます。 企業が「宇宙ビジネス」に参入する理由宇宙開発といえばNASA(アメリカ航空宇宙局)や、日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)が進める国家的なプロジェクトと

        • NUDGE TALK「地域コミュニティに、もう一歩踏み込んでみる」

          こんにちは。ビジネスコンサルティング本部、DESIGN×CREATIVE TEAMの町田匠人です。MRIでまちづくりやデザインに関する仕事をする傍ら、ライフワークとして富山県高岡市に頻繁に通っています。   高岡では、「市場街」という伝統産業やクラフトの魅力を発信するイベントの実行委員として活動し、今年で5年目に突入しました。コロナの影響によるオンラインでのイベント開催など、苦しんだ時期もあれば、グッドデザイン賞やふるさとイベント大賞(内閣総理大臣賞)の受賞といった明るいニュ

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        はじめてのnote|シンクタンクの「Why」と「How」を分かりやすく伝える

          多くのコメ農家が赤字でも、私たちがお米を食べられる理由

          日本の農業や食料自給率に関心がある読者におすすめのコラムをご紹介します。この夏、店先からお米が消え、「令和の米騒動」と話題になりました。私たちの日常に「あることが当たり前」のお米ですが、これを支えるコメ農家の多くが赤字であることをご存じでしょうか? 三菱総合研究所の研究員が、統計データを用いて収支を試算したところ、コメ農家の95%が赤字であり、その多くは規模が小さい農家であることが分かりました。図表から、損益分岐点以上の生産コストがかかっている実情が読みとれます。 これら

          多くのコメ農家が赤字でも、私たちがお米を食べられる理由

          捨てたらごみ、めぐれば資源。プラスチックごみから考える「サーキュラーエコノミー」のこと

          紙ストローやエコバック、マイボトルなどが当たり前に使われ、プラスチックごみを減らす意識と行動は、年々広がっています。また、リサイクルの習慣も身につき、プラスチックは「資源」と捉える人も多いのではないでしょうか。限りある資源を大切に使っていく社会とは、どのような姿か?いま注目の「サーキュラーエコノミー」について考えます。 プラスチックごみがもたらす影響とは?ペットボトルやコンビニのお弁当容器など、毎日の身の回りにあふれるプラスチック製品。軽くて、さまざまな形に加工しやすく、私

          捨てたらごみ、めぐれば資源。プラスチックごみから考える「サーキュラーエコノミー」のこと

          FRONTLINE|グリーン成長を推進するサーキュラーエコノミー

          資源枯渇の心配が少ない社会を目指してFR 三菱総合研究所では「サーキュラーエコノミー(Circular Economy:以下、CE)」に関する取り組みを進めていますが、そもそもCEとはなんでしょうか。   細田 円形、循環を示す「サーキュラー」という単語が示す通り、さまざまなモノや資源を循環利用しながら経済も回していこうという概念のことです。循環利用には、リサイクルのみならずシェアリングやリユース、修理してまた使うといった活動も含まれています。 それに対し、これまでの経済の

          FRONTLINE|グリーン成長を推進するサーキュラーエコノミー

          NUDGE TALK「食べることを楽しめる社会へ」

          こんにちは、エネルギー・サステナビリティ事業本部の葦津紗恵(あしづさえ)です。私は今、サーキュラーエコノミーに関する仕事をしています。 例えば、食品ロス。年末のスーパーで、おせち料理にたくさん値引きシールが貼られている光景を目にした方も多いのでは?あれは、閉店後どうなったのでしょう…。先進国に限らず、大量の食品が流通の途中や家庭で、捨てられています。日本だけでも何と年間500万トン以上。多くの食べ物は、遠く離れた場所で収穫され、長距離トラックで運ばれ、加工や調理に手間とエネ

          NUDGE TALK「食べることを楽しめる社会へ」

          NUDGE TALK「HR領域にテクノロジーを」

          人材・キャリア事業本部の小原 太(おはら ふとし)です。突然ですが、MRIってどんな印象でしょう?官公庁と仕事をしている?コンサルティングをしている?政策提言をしたり、調査研究をしたり。いずれも正解ですが、僕は少し毛色の違う仕事をしています。こんな研究員もいる会社なのかと知ってもらえたらと思います。 大学で手術ロボットの研究をしていた僕ですが、社会課題解決や科学的アプローチを掲げているMRIに惹かれ、入社を決意。入社当初は専門外で慣れないながらも、官公庁の仕事に、コンサルテ

          NUDGE TALK「HR領域にテクノロジーを」

          FRONTLINE|食と農のミライー変革に向けたMRIのアプローチ

          スタートは「祖父の農業をどうしたら守れるのか」という問題意識久保田 ロシアのウクライナ侵攻をきっかけとした食料安全保障への関心の高まり、気候変動問題への対応など、食料問題に注目が集まっています。MRIとしても食料の持続的な生産・確保は着目している社会課題で、特に国内の農業生産の維持確保やグローバルのフードシステムの環境対応といったテーマを検討してきました。   平野さんと武川さんはもともと民間企業の経営コンサルティングに従事されていますが、社内若手の検討会での「平野さんのおじ

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          NUDGE TALK「環境に配慮したお買い物」

          こんにちは。ビジネスコンサルティング本部 産業戦略コンサルティンググループの山本です。私はおもに農業・食品分野で企業の新規事業検討や、他業種・産官学連携による事業創出等のご支援、サステナビリティに関する研究提言・情報発信に取り組んでいます…というのはある一面で、もう一面では、2児の母であり、日々の献立では好き嫌いvs栄養バランスvs食費高騰といった問題に頭を悩ませる毎日です。 ところでみなさんは、食べるものを選ぶ際にどのようなことを特に気にしていらっしゃいますか?価格、メー

          NUDGE TALK「環境に配慮したお買い物」

          FRONTLINE|職のミスマッチを乗り越える処方箋は、“知る・学ぶ・行動する・活躍する”を循環させる「FLAPサイクル」にあり

          コロナ禍によるDX加速化で、職種別インバランスの発生は早まるFR 人材課題に特化したチームを組成してから3年半、当社では人材分野に関する提言を8つ取りまとめています。 山藤 AIをはじめ、デジタル技術の普及・導入が進むことで一部雇用を代替すると言われ始めたのが2015年頃からですが、一方で日本の労働力人口は減少に転じています。デジタル化と少子高齢化は、全体としてどのような雇用影響をもたらすのか。2018年に行った当社の試算では、2030年の労働人口の需給バランスは全体的には

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          人と違う経験が「強み」に変わる。アスリートのセカンドキャリアから考える、ユニーク人材の活躍

          2024年、パリオリンピックで輝きを放ったアスリートたち。たくさんの人の記憶に感動を刻み、大会は幕を閉じました。一方で、多くのアスリートは若いうちに競技生活を終え、次のキャリアへ歩みだします。転職やリスキリングが当たり前になりつつある今、この悩みはすべての人に通じる問題です。積み重ねてきた経験やスキルを活かすために、これから必要なことは何でしょうか? 引退したアスリートが悩むキャリアの選択肢競技生活を終えたアスリートは、どのようなキャリアを歩むのでしょう?スター選手であれば

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          日々に息づくみんなの知。「その知と歩もう。」広告のご紹介

          「その知と歩もう。」にようこそ。三菱総合研究所は、今年4月に初めての企業広告を出しました。今回のnoteは、この広告で使用したコピーの成り立ちを振り返ってみます。 「その知」という言葉の多義性「知」という言葉には、知識、知恵、知見などの他にも、課題、解決策、知人、思いなどさまざまなニュアンスが含まれます。役に立つ情報やアイデアという意味もあれば、つながりや感情のように人との間に芽生える関係という意味もありそうです。文字は冷静でお堅い印象もありますが、実は能動的でエモーショナ

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          「破壊的消費」をするアメリカの若者、対する日本の若者は?

          若者の消費行動や経済の活性化に関心がある読者におすすめのコラムをご紹介します。このコラムは公開直後にXで話題となり、その中で取り上げた「破滅的消費」はバズワードとなりました。 新型コロナが5類に移行してから1年以上が過ぎ、消費にも「日常が戻った」と多くの方が感じているのではないでしょうか。しかし、コロナ禍の経験は、若者の消費行動を大きく変えてしまったようです。 三菱総合研究所の研究員が、日米の若者の消費行動を分析したところ、新型コロナを境に若者の消費行動が変化し、それぞれ

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          NUDGE TALK「強みを別のフィールドへ」

          はじめまして、人材・キャリア事業本部の小林学人(まなと)です。人材や働き方に関する新規事業を担当しています。日本で大学を卒業した後、中国に留学。そのまま現地で就職し10年近くを過ごしました。「成長している環境に身を置きたい」と息巻いて飛び込んだ海外でしたが、当時は仕事を見つけるのにひと苦労。中国語もままならない経験の浅い人材に興味を持ってくれる企業はほとんどありません。そんな中、親身に相談にのってくれた人材系の総合サービス企業に入社できました。海外で就職を目指す日本人や日系企

          NUDGE TALK「強みを別のフィールドへ」