その知と歩もう。三菱総合研究所

豊かで持続可能な未来を目指し、研究・提言からコンサル、ITサービスまで手がけるシンクタ…

その知と歩もう。三菱総合研究所

豊かで持続可能な未来を目指し、研究・提言からコンサル、ITサービスまで手がけるシンクタンクです。暮らしやビジネスのさまざまな課題と向き合い、その問いに答える「知」を分かりやすく伝えます。みんなの知がつながり、ともに考えていける場所へ。

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はじめてのnote|シンクタンクの「Why」と「How」を分かりやすく伝える

「その知と歩もう。」にようこそ、三菱総合研究所の公式noteです。 三菱総研、MRIとも呼ばれるシンクタンクですが、何をしている会社なのか?あまり知られてないのが実情です。新聞かテレビで名前を見たことある気がする…なんとなく、堅くて難しいことをやっていそうなイメージかもしれません。 noteでは三菱総研の仕事がどう社会と接点を持っているかを、より多くの人に分かりやすい切り口でご紹介したいと思います。事業テーマの幅が広く、色んな研究員やコンサルタントがいる会社ですが、すべて

    • FRONTLINE|食と農のミライー変革に向けたMRIのアプローチ

      スタートは「祖父の農業をどうしたら守れるのか」という問題意識久保田 ロシアのウクライナ侵攻をきっかけとした食料安全保障への関心の高まり、気候変動問題への対応など、食料問題に注目が集まっています。MRIとしても食料の持続的な生産・確保は着目している社会課題で、特に国内の農業生産の維持確保やグローバルのフードシステムの環境対応といったテーマを検討してきました。 平野さんと武川さんはもともと民間企業の経営コンサルティングに従事されていますが、社内若手の検討会での「平野さんのおじ

      • NUDGE TALK「環境に配慮したお買い物」

        こんにちは。ビジネスコンサルティング本部 産業戦略コンサルティンググループの山本です。私はおもに農業・食品分野で企業の新規事業検討や、他業種・産官学連携による事業創出等のご支援、サステナビリティに関する研究提言・情報発信に取り組んでいます…というのはある一面で、もう一面では、2児の母であり、日々の献立では好き嫌いvs栄養バランスvs食費高騰といった問題に頭を悩ませる毎日です。 ところでみなさんは、食べるものを選ぶ際にどのようなことを特に気にしていらっしゃいますか?価格、メー

        • FRONTLINE|職のミスマッチを乗り越える処方箋は、“知る・学ぶ・行動する・活躍する”を循環させる「FLAPサイクル」にあり

          コロナ禍によるDX加速化で、職種別インバランスの発生は早まるFR 人材課題に特化したチームを組成してから3年半、当社では人材分野に関する提言を8つ取りまとめています。 山藤 AIをはじめ、デジタル技術の普及・導入が進むことで一部雇用を代替すると言われ始めたのが2015年頃からですが、一方で日本の労働力人口は減少に転じています。デジタル化と少子高齢化は、全体としてどのような雇用影響をもたらすのか。2018年に行った当社の試算では、2030年の労働人口の需給バランスは全体的には

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        はじめてのnote|シンクタンクの「Why」と「How」を分かりやすく伝える

          人と違う経験が「強み」に変わる。アスリートのセカンドキャリアから考える、ユニーク人材の活躍

          2024年、パリオリンピックで輝きを放ったアスリートたち。たくさんの人の記憶に感動を刻み、大会は幕を閉じました。一方で、多くのアスリートは若いうちに競技生活を終え、次のキャリアへ歩みだします。転職やリスキリングが当たり前になりつつある今、この悩みはすべての人に通じる問題です。積み重ねてきた経験やスキルを活かすために、これから必要なことは何でしょうか? 引退したアスリートが悩むキャリアの選択肢競技生活を終えたアスリートは、どのようなキャリアを歩むのでしょう?スター選手であれば

          人と違う経験が「強み」に変わる。アスリートのセカンドキャリアから考える、ユニーク人材の活躍

          日々に息づくみんなの知。「その知と歩もう。」広告のご紹介

          「その知と歩もう。」にようこそ。三菱総合研究所は、今年4月に初めての企業広告を出しました。今回のnoteは、この広告で使用したコピーの成り立ちを振り返ってみます。 「その知」という言葉の多義性「知」という言葉には、知識、知恵、知見などの他にも、課題、解決策、知人、思いなどさまざまなニュアンスが含まれます。役に立つ情報やアイデアという意味もあれば、つながりや感情のように人との間に芽生える関係という意味もありそうです。文字は冷静でお堅い印象もありますが、実は能動的でエモーショナ

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          「破壊的消費」をするアメリカの若者、対する日本の若者は?

          若者の消費行動や経済の活性化に関心がある読者におすすめのコラムをご紹介します。このコラムは公開直後にXで話題となり、その中で取り上げた「破滅的消費」はバズワードとなりました。 新型コロナが5類に移行してから1年以上が過ぎ、消費にも「日常が戻った」と多くの方が感じているのではないでしょうか。しかし、コロナ禍の経験は、若者の消費行動を大きく変えてしまったようです。 三菱総合研究所の研究員が、日米の若者の消費行動を分析したところ、新型コロナを境に若者の消費行動が変化し、それぞれ

          「破壊的消費」をするアメリカの若者、対する日本の若者は?

          NUDGE TALK 「強みを別のフィールドへ」

          はじめまして、人材・キャリア事業本部の小林学人(まなと)です。人材や働き方に関する新規事業を担当しています。日本で大学を卒業した後、中国に留学。そのまま現地で就職し10年近くを過ごしました。「成長している環境に身を置きたい」と息巻いて飛び込んだ海外でしたが、当時は仕事を見つけるのにひと苦労。中国語もままならない経験の浅い人材に興味を持ってくれる企業はほとんどありません。そんな中、親身に相談にのってくれた人材系の総合サービス企業に入社できました。海外で就職を目指す日本人や日系企

          NUDGE TALK 「強みを別のフィールドへ」

          急成長するベトナム社会から考える、日本でも身近な介護やヘルスケアのこと

          高齢化のニュースを目にする機会が多い日本ですが、海外でもこのテーマに向き合う国はたくさんあります。その一つがベトナム。経済が急成長する中、急速に高齢化が進んでいると言われます。現地では、どのように課題をとらえているのでしょうか。日本が協力して解決をめざす取り組みもあり、私たちがこの問題をどう自分ごと化できるかを考えます。 若いパワーがみなぎるベトナム。でも、高齢化のスピードがとても速い。未富先老(みふせんろう)。国の経済成長がピークを迎えるまえに、高齢化社会が先にくることを

          急成長するベトナム社会から考える、日本でも身近な介護やヘルスケアのこと

          NUDGE TALK 「社会的インパクトの評価を」

          社会的インパクトが評価される社会へこんにちは。海外事業本部・ビジネスコンサルティング本部の山添真喜子です。2月某日、お休みをいただいた私は3か月ぶりに血液検査を受けるため、主治医のいる大学病院を訪れました。検査結果は「問題なし」と聞き、ホッと胸をなでおろし病院を後にしました。 2018年に白血病を発症しましたが、9か月間の入院治療とその後の在宅治療を経て、寛解を維持しています。患者として過ごした日々で私が痛感したのは、患者は医療現場で病気を自分ごととして捉えた上でどう振る舞

          NUDGE TALK 「社会的インパクトの評価を」

          FRONTLINE|「食と農のミライ」はどうなる?経済学視点で考える、食料安全保障と気候変動対策

          「食べる」という消費行為の特殊性稲垣 三菱総合研究所(MRI)の食農分野社会課題解決検討チームは、2021年4月から、特に「国内の農業生産力の維持確保」や「グローバルのフードシステムの環境対応」といったテーマに注目して検討を続けてきています(FRONTLINE「食と農のミライ—変革に向けたMRIのアプローチ」参照)。その中で、「食料」という誰にとっても極めて身近なもの(経済学的にいえば「財」)であるが故の、難しさ、誤解や理解不足に日々、直面しています。 下川先生は、ご著書『

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          おいしい肉や魚を食べ続けるために、未来の「食」を救うテクノロジーとみんなのアクション

          肉や魚、卵などのタンパク源は、私たちの食卓に欠かせない存在。でも、そう遠くない将来、タンパク源の需要が増加し「プロテインクライシス」が起こるのでは?という声もあります。この問題の背景、本質とは?解決のためにできることは?「食」にまつわる課題と未来を考えます。 2050年、私たちの食卓は大きく変わっているかも?「プロテインクライシス」という言葉が生まれた背景は、「肉や魚を食べたい」という需要がその生産量を上回ってしまう可能性があるから。カギを握るのは世界の人口増加です。国連の

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