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NUDGE TALK「環境に配慮したお買い物」

こんにちは。ビジネスコンサルティング本部 産業戦略コンサルティンググループの山本です。私はおもに農業・食品分野で企業の新規事業検討や、他業種・産官学連携による事業創出等のご支援、サステナビリティに関する研究提言・情報発信に取り組んでいます…というのはある一面で、もう一面では、2児の母であり、日々の献立では好き嫌いvs栄養バランスvs食費高騰といった問題に頭を悩ませる毎日です。

ところでみなさんは、食べるものを選ぶ際にどのようなことを特に気にしていらっしゃいますか?価格、メーカー・ブランド、賞味期限、おいしそうかどうか…?お野菜などの生鮮食品であれば、鮮度・形・産地なども気にされているのではないでしょうか。このように、いつも食品を買う時に多くの情報から総合判断していますよね。(これって、とっても高度な技能だと思います)

そんな中、欧州や日本でも食品に「新たな情報」が付けられるようになりました。それは、環境負荷に関する情報です。食品と環境負荷の関係性って…?と思われるかもしれませんが、実は食品が皆さんの元に届くまでには、生産(農業・畜産等)、流通(保管・輸送等)時の温室効果ガス排出、土壌・水質の汚染、容器包装の不適切な廃棄、生物多様性への影響など、さまざまな環境問題が関わっています。

ただ、環境に配慮された商品を買いたいと思っても、実際は食品を見ただけでは難しいですよね。そこで役に立つのが「表示」や「マーク」です。例えば、チョコレートやコーヒーなどに付いているカエルのマークは、生態系保全などの厳しい基準を満たした農園に与えられる「レインフォレスト・アライアンス認証農園産」であることを証明するものです。欧州では環境配慮を5段階で評価する「エコ・スコア」の一部導入も始まっています。

生態系保全などの厳しい基準を満たした農園に付与される
「レインフォレスト・アライアンス認証農園産」のマーク

環境に配慮した商品って高そう…おいしいのかな…というイメージがあるかもしれませんし、実際に、価格の面でたしかにまだまだ高いこともあると思います。でも、自分が表示を見て商品を買うことで、環境に配慮した生産をする労力に対する対価が産地に還元され、遠く離れた生産者を応援することや自然環境を守ることにつながると考えると、ちょっと嬉しい気持ちになりませんか?もちろん、単純にマークがかわいいなとか、おしゃれだなという入口でも良いと思います!すこしお買い物をされるときに、環境に関するマークや表示にも気をつけてみませんか。私も「カエルさんマークの意味」をきっかけに、子どもたちと話をしたいと思います!

〈注〉この記事は、三菱総研グループFacebookに2023年12月15日に投稿した内容の再掲です。

編集:グループ広報部

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