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日々に息づくみんなの知。「その知と歩もう。」広告のご紹介

「その知と歩もう。」にようこそ。三菱総合研究所は、今年4月に初めての企業広告を出しました。今回のnoteは、この広告で使用したコピーの成り立ちを振り返ってみます。

東京メトロ 溜池山王駅にて

「その知」という言葉の多義性

「知」という言葉には、知識、知恵、知見などの他にも、課題、解決策、知人、思いなどさまざまなニュアンスが含まれます。役に立つ情報やアイデアという意味もあれば、つながりや感情のように人との間に芽生える関係という意味もありそうです。文字は冷静でお堅い印象もありますが、実は能動的でエモーショナルな言葉です。

ブランドコピーの「その知」という言葉には、知の多義性を込めています。私たちの社会には、あらゆる場面に「知」が存在し、それぞれの当事者に大切な「知」があります。それらの掛け算によって生まれる「知」もありますよね。ビジネスだけでなく、暮らしの中にもたくさんの「知」が備わっています。最近、話題の生成AIもそうですね。

わたしの知、だれかの知、あなたの知

広告では、そんな日々に息づくみんなの知を描くことに決めました。早速、コピーライターの塩谷さんから「わたしの知」「だれかの知」「あなたの知」というキャッチが提案され、打合せの場は、みんな感動です…。クリエイティブは言語化での解決のみならず、次に進むべきビジョンまで示します。元々、駅を歩いている人の目につきやすいビジュアルを想像していたのですが、3つのキャッチによって具体的なイメージが湧いてきました。

日々に息づくみんなの知、一枚目は「デバイスを通して生まれるコミュニケーション」です。駅を行き交う人たちの行動をなぞったかのような、電車の中の日常的すぎる一コマ。皆さんはスマホで日々、どんな知と接しているでしょうか?ニュース、ゲーム、ドラマ、友だちや家族との会話…。その場のコミュニケーションはなくとも、ちょっとした話題が別の場所で何かのきっかけになることもしばしばです。そんな「わたしの知」が誰かの役に立ち、掛け算されて、面白い発想やできごとが生まれることもあるのではないでしょうか。

二枚目は「ピアノをつま弾く創造性」です。女性の後ろに人がいますが、これは駅ピアノをイメージしました。楽器の演奏だけでなく、絵を描いたり、服を作ったり、文章を書いたり、何かを創造することは、まさに知の見える化です。自分にそんな時間や余裕はなくても、「だれかの知」に出会えた日は、豊かな気持ちになれたりしませんか?ちょっと刺激されるパターンもありますよね。こうして少しの感情が芽生えることも、日々に息づく知のつながりを感じられる素敵な経験です。

三枚目は「食品など消費に対する意識」です。駅から出かける人も多いので、誰しも身近な買い物を描きました。皆さんは食べ物や飲み物を買う時、何を意識していますか?栄養やカロリーに気をつかう、価格や産地を気にする、製法や包装へのこだわり、デザインの好み、一緒に過ごす人の笑顔…。そんな「あなたの知」も自分と誰かを大切にしたい気持ち、環境や世界に対する想像力の表れです。特に消費に関する行動は、社会のさまざまな「知」と自分の関係、考え方を意識しやすいのではないでしょうか。

JR 東京駅にて

それは世界にかけがえなく

社会には「どうすればいいの?」という課題がたくさんあり、それらは変化してどんどん複雑になっています。いまこれを読んでいるあなたは、どんな問いを持っていますか。

noteにも、たくさんの知や問いが集まっていますよね。まさに、日々に息づくみんなの知がつながる場所です。わたしの知、誰かの知、あなたの知。それは世界にかけがえなく。

三菱総合研究所のさまざまな分野の事業や取り組みは、大切な「知」を育み、対話しながら、社会の仕組みをつくっていくことです。また少しずつ、ご紹介していきたいと思います。

その知と歩もう。

駅サイネージ広告の企画/制作:CEKAI
コピーライター:塩谷泉太(THING)
アートディレクター:森田賢吾(Hi! Design)
イラストレーター:西山寛紀

当社のネックストラップ。6色も作ってしまいました。

文/編集:グループ広報部

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