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NUDGE TALK 「強みを別のフィールドへ」

はじめまして、人材・キャリア事業本部の小林学人(まなと)です。人材や働き方に関する新規事業を担当しています。日本で大学を卒業した後、中国に留学。そのまま現地で就職し10年近くを過ごしました。「成長している環境に身を置きたい」と息巻いて飛び込んだ海外でしたが、当時は仕事を見つけるのにひと苦労。中国語もままならない経験の浅い人材に興味を持ってくれる企業はほとんどありません。そんな中、親身に相談にのってくれた人材系の総合サービス企業に入社できました。海外で就職を目指す日本人や日系企業でキャリアを築こうとする中国人を支援し、現地法人を運営する企業の人事・労務上の困りごとの解決にも全力で取り組みました。

三菱総研が新規事業に取り組んでいると知ったのは、本帰国のタイミングでした。「自主事業を通じて社会課題解決企業としての責任を果たしていく」という会社の方針に強く惹かれて応募しました。選考の中で知った「人手不足や組織のイノベーション創出などの課題解決のために、一般とは異なるキャリアを歩んだ人々が持つ強みに着目している」という考えにとても共感しました。前職では「今、」世の中で必要とされる方々を積極的に支援しましたが、そんな中で「将来、」必要とされるポテンシャルを秘めた方々への支援について考えることは一度や二度ではありませんでした。少し変わった社会人人生を歩んできた自分を重ね合わせていたかもしれません。

クロスミントンの選手たちと体験会にて

入社後は、アスリートのキャリア支援をする新規事業を担当しています。アスリートが競技を通して獲得した強みを活かし、社会や地域でも輝き続けること。そんな世界の実現を目指して日々奮闘しています。この事業の目的は、アスリートの強みを可視化することです。多くのアスリートの皆さんと関わることで、「アスリート」と一括りにできない個々の現状や課題を知る機会をいただいています。そこで一緒に取り組む中で見えてくる「強み」もあります。

例えば、困難な状況でも周囲を鼓舞して引っ張っていくリーダーシップは、サッカーなど団体競技の選手が得意とされている印象です。アピールポイントの言語化や突破力などは、テニスのような個人競技やマイナー競技の選手がスポンサー獲得のために磨いた強みだと思います。人を惹きつけるプレゼン能力は、ダンスをはじめとするパフォーマンス競技の選手がピカイチです。総じて情報発信やSNSに対する感度が高く、特定の地域や分野において影響力を発揮される方も少なくありません。自分の「好き」や「得意」にとことん向き合い、結果を出すために試行錯誤を繰り返してきたからこそ、獲得できた強みもあるのだと思います。

一般とは異なるキャリアを歩んできたとしても、その中で獲得した強みを別のフィールドでも活かすことができる。それが証明できると、人はもっと自由に、自分の内面と向き合いながら、キャリアの選択肢を拡げられるのではないでしょうか。アスリートとともに、社会とともに、引き続き取り組んでいきます。

この記事は、三菱総研グループFacebookに2024年5月22日に投稿した内容の再掲です。

編集:グループ広報部

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