高齢化のニュースを目にする機会が多い日本ですが、海外でもこのテーマに向き合う国はたくさんあります。その一つがベトナム。経済が急成長する中、急速に高齢化が進んでいると言われます。現地では、どのように課題をとらえているのでしょうか。日本が協力して解決をめざす取り組みもあり、私たちがこの問題をどう自分ごと化できるかを考えます。 若いパワーがみなぎるベトナム。でも、高齢化のスピードがとても速い。未富先老(みふせんろう)。国の経済成長がピークを迎えるまえに、高齢化社会が先にくることを
社会的インパクトが評価される社会へこんにちは。海外事業本部・ビジネスコンサルティング本部の山添真喜子です。2月某日、お休みをいただいた私は3か月ぶりに血液検査を受けるため、主治医のいる大学病院を訪れました。検査結果は「問題なし」と聞き、ホッと胸をなでおろし病院を後にしました。 2018年に白血病を発症しましたが、9か月間の入院治療とその後の在宅治療を経て、寛解を維持しています。患者として過ごした日々で私が痛感したのは、患者は医療現場で病気を自分ごととして捉えた上でどう振る舞
「食べる」という消費行為の特殊性稲垣 三菱総合研究所(MRI)の食農分野社会課題解決検討チームは、2021年4月から、特に「国内の農業生産力の維持確保」や「グローバルのフードシステムの環境対応」といったテーマに注目して検討を続けてきています(FRONTLINE「食と農のミライ—変革に向けたMRIのアプローチ」参照)。その中で、「食料」という誰にとっても極めて身近なもの(経済学的にいえば「財」)であるが故の、難しさ、誤解や理解不足に日々、直面しています。 下川先生は、ご著書『
肉や魚、卵などのタンパク源は、私たちの食卓に欠かせない存在。でも、そう遠くない将来、タンパク源の需要が増加し「プロテインクライシス」が起こるのでは?という声もあります。この問題の背景、本質とは?解決のためにできることは?「食」にまつわる課題と未来を考えます。 2050年、私たちの食卓は大きく変わっているかも?「プロテインクライシス」という言葉が生まれた背景は、「肉や魚を食べたい」という需要がその生産量を上回ってしまう可能性があるから。カギを握るのは世界の人口増加です。国連の
「その知と歩もう。」にようこそ、三菱総合研究所の公式noteです。 三菱総研、MRIとも呼ばれるシンクタンクですが、何をしている会社なのか?あまり知られてないのが実情です。新聞かテレビで名前を見たことある気がする…なんとなく、堅くて難しいことをやっていそうなイメージかもしれません。 noteでは三菱総研の仕事がどう社会と接点を持っているかを、より多くの人に分かりやすい切り口でご紹介したいと思います。事業テーマの幅が広く、色んな研究員やコンサルタントがいる会社ですが、すべて